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Appleが2017年に申請していたMacのためのFace IDの特許が、8月6日付で米国特許商標庁(USPTO)により認可されました。MacにFace IDが搭載されることで、自動起動が可能になると記載されています。

頻発する予期せぬスリープ機能の発動

Appleが新たに取得した特許には、コンピュータのスリープ機能が思ったように作動しない現象についてまず述べられています。

多くのコンピューティングデバイスは、省電力機能/モードを搭載しており、それらはユーザーがデバイスを使用していないときに電力消費を減らす目的があります。省電力機能は、ユーザーが最後にデバイスに入力を行ってからの経過時間を数えるタイマー方式であることが多いとされています。

しかしながら、タイマー方式の省電力機能は、映画を見ていたり、音楽を聴いているときなど、ユーザーがデバイスを使用しているにも関わらずスリープモードに入ってしまうことがあります。省電力機能/モードからの回復には時間がかかることもあり、ユーザーにとっては快いものではありません。

デバイスの自動起動が可能に?

Face IDがMacに搭載されることで、ユーザーが実際にデバイスの前にいるかが判断できるようになります。

まず、最初のセンサーで何かしらの物体がデバイスの近くにあるかを判断します。もし何かがデバイスの近くにあると判断された場合、次のセンサーが起動され、その物体が人間であるかを見極めます。

もし人間がデバイスを使用している場合、その人とデバイスとの位置関係からデバイスを起動させるかどうかを判断します。すなわち、自動的な起動が可能になるわけです。

Appleが特許を取得したからといって実際に技術を開発しているかどうかは定かでありませんが、すでにFace IDがiPhoneとiPadに搭載されている以上、Macへの応用はそう難しくないと推測できます。