20190819-OYTET50011_1_Nテレビ東京の看板アナウンサーとして、スポーツ、バラエティー、情報など多くの番組で活躍した大橋未歩さん。2017年12月に退社し、フリーになって約1年半。神戸での高校生時代に遭遇した阪神・淡路大震災、13年に襲われた脳梗塞など、自分の人生経験と密接に関わるテーマの番組やイベントに積極的に取り組んでいます。今も新しいことに挑戦し続ける、充実した毎日を語ってくれました。

11月の神戸マラソンのゲストランナーに
――11月の神戸マラソンを「震災25年特別ゲスト」として走るそうですね。すぐ引き受けようと思いましたか。

 はい、やりたいと思いました。人生で一度はやってみたいことの中にフルマラソンがあったし、出身地・神戸のチャリティーマラソンだと聞いたので。私は、早い時期に東京に出て来てしまい、地元に何か、かかわっていきたいと思っていて、ちょうどいいなと思いました。

――40代で初のフルマラソン。大きな挑戦ですね。

 そうですね。8月15日で41歳になりましたからね。

――目標タイムは?

 リミットは7時間なので、6時間以内で走りたいなとは思っています。学生時代は10キロぐらい楽々走れたんですよ。もう20年も前のことですが(笑)。

――震災復興については、どんな思いで走りますか。

 忘れられないのが、震災の日、朝9時ぐらいにマンションの屋上に上がって、いつも見渡している神戸の街を見下ろしたとき、いろんなところから火の手があがっていて、戦時中の写真みたいだなと思いました。長田区のように一度は焼け野原になった場所もあり、神戸が復興したことをかみしめて走ることになると思います。肉体的にはつらいと思いますが、復興した街を目に焼き付けて走りたいです。

――震災から25年。若い世代は直接知らないですね。

 そうですよね。伝えていかなきゃなと思います。語り部の役割を担おうと思い、防災の日と震災が発生した1月17日には自分なりにいろいろと発信しています。防災士の資格も取って、先日、住んでいる自治体の防災士フォローアップ研修にも参加しました。震災とは一生、向き合っていこうと思っていて、今度のマラソンもそのひとつです。 【大橋未歩さん 34歳で脳梗塞…死と直面した「15分間」が生き方を変えた】の続きを読む