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2016年の英国民投票を提案して欧州連合(EU)離脱派に敗れ、政界を引退したキャメロン元首相は、英国が何の取り決めもなくEUを脱退する「合意なき離脱」について「ひどい結末だと思う。起きないことを望んでいる」と述べ、政府と議会に回避を呼び掛けた。13日のタイムズ紙(電子版)のインタビューで表明した。

首相時代を振り返った回想録が19日に発売されるのを前に取材に応じ、EU残留を唱えてわずかに及ばなかった国民投票のことを「(今も)毎日考える」と吐露。「合意なし」も辞さないジョンソン首相が国のかじ取りを担う現状に「次に何が起きるか、とても心配だ」と心境を語った。

離脱の是非を改めて問う再国民投票の可能性は「排除できない」と指摘。ただ「(再投票が必ず)あるとか、あるべきだとか主張しているわけではない」とも付け加えた。世論は現在も離脱、残留に二分。再投票になっても、どちらに軍配が上がるかは不透明だ。