暑い日が続いていますが、外を歩いているときに飲み物を買いがてら気軽に涼を得られる場所といえば、そうコンビニですよね。
最近ではイートインコーナーを設置した店舗も多くなり、いっそう便利になっているコンビニですが、その分コンビニで働くスタッフの負担は増大しているようです。つい最近も深夜にほとんどお客さんが来ない地方のコンビニが、24時間営業している意味があるのか……という話題が報じられましたが、ただでさえ人材不足が叫ばれている日本。
24時間常にスタッフを配置するのが大変な中、日本の労働環境をサポートしてくれているのが外国人留学生です。いまやコンビニ経営に欠かせない外国人留学生ですが、外国人留学生がコンビニでのアルバイトを選ぶ理由とは? 今回はその点をフォーカスします!

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仕事を通じて、日本語を学ぶ外国人留学生

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップのコンビニ大手4社をはじめ、コンビニ各社合わせて、現在コンビニで働く外国人の数は5万人を超えるというデータがあります。その多くは日本語学校や大学に通う留学生。かつては中国からの留学生が多かったものの、最近ではベトナムやネパールから来日している留学生の数が増えている傾向にあるといわれています。
学費や生活費を稼ぐために留学生がアルバイトをするのは自然な流れですが、コンビニを選ぶのには理由があるようです。
例えば、まだ日本語に不慣れな留学生の場合、なるべく日本人のお客さんとの会話が不要な倉庫での作業や、食品工場での加工作業、ホテルでのベッドメイキングや清掃業務が人気なのだそうです。
次に、日本語に少しずつ慣れてきた留学生や、さらに日本語を学びたいという留学生は、アルバイト先としてコンビニを選ぶようです。こうした場合は品出し、商品棚の補充に限らず、おでんの補充やイートイン、マルチコピー機のサポートなど業務内容は多岐にわたります。
実は留学生の間で、コンビニでバイトしている人をリスペクトする空気感があることをご存じでしょうか。コンビニでバイトできるということは、それだけ日本語が堪能であることを意味することから、日本語をあまり話すことがてきない留学生にとって、尊敬の的らしいですよ!
何より、日本語がある程度話せる点からレジに立つことも多いのですが、そうした目線でコンビニのレジに立つ留学生を見てみると、釣り銭の計算も早くて間違いがほとんどなく、一生懸命仕事に向き合っていますし、早口で言う「ありがとござました!」の日本語もなかなか堂に入ったもの。私たち日本人も見習う点は多いですね。

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慣れない時期は会話の少ない仕事を選択

24時間営業であることが、留学生には吉!

留学生ともなると学費を稼がなければいけないですし、日本で暮らすための生活費も自分で稼ぐという人が多いのが実情です。本来の目的である「勉強の時間」もきちんと確保しなければいけませんが、その一方で働かなければ勉強ができない現実もあります。
コンビニのように24時間営業の場合、深夜帯の時給が高い時間にシフトを入れられることができるので留学生に高い人気があります。
また、海外からの留学生の場合は「週に28時間までの労働」に限定されていますので、少ない時間が多く稼げる高時給であることに越したことはありません。
最近はコンビニの営業時間短縮が話題となっていますが、留学生にとっては深夜帯の時間は貴重な労働機会となっているようです。

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勉強時間の確保も大変です

受け入れ側の理解も必要に

日本語を学びながら、将来はグローバルな視野で働こうと希望をもって日本にやってきた留学生の希望や夢を打ち砕くかのように、中には働き手としての人材確保をしたいがために、日本語学校を設立して留学生を囲い込み、グループ会社に派遣する仕組みを作っているところもあるようです。
また、熱心かつ真面目に働いている留学生を単に外国人だからという理由で、心ない言葉を投げかける日本人客もいるといいます。もちろん、そうした人はごく一部の日本人であると信じたいところですが、留学生のおかげで私たちが普段利用しているコンビニや飲食店などのサービス業が成り立っている部分は多くあります。留学生を受け入れる日本に住むわれわれも、法律や制度、そしてマナーをしっかり見つめ直す機会にきているのかもしれませんね。
── さまざまな変化の中で、日本という国が海外からどのように見られるか、日本人として意識していかなければいけない時期にきていることは確かでしょうし、2020年を境に留学生や観光客の数が減る可能性も指摘されています。国籍、言葉、文化の違いを認め合い、尊重しながら、互いに協力しあえる風土を一人ひとりが作っていきたいものですね。

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