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韓国電機大手サムスン電子(Samsung Electronics)は7日、一部の主要材料について、日本のサプライヤーに代わる調達先を探していると明らかにした。

日本政府は7月、半導体製造に不可欠な化学製品の対韓輸出規制を厳格化。先週には日韓両国が輸出管理の優遇措置を適用するいわゆる「ホワイト国」から互いを除外した。

対象となったのは、半導体製造に使われるフッ化水素ガスと感光材「レジスト」、高精細テレビやスマートフォンのディスプレーに使われるフッ化ポリイミドの3品目。フッ化ポリイミドは、待望のサムスン製折り畳み式スマートフォンにも使われる。

サムスンの広報担当者はAFPの取材に対し、同社は日本からの輸出品に大きく依存してきた材料や部品の調達先を「多様化する方法を模索」していると語った。

台湾の市場調査会社トレンドフォース(TrendForce)によると、日本が世界のフッ化水素ガス市場で60~70%のシェアを握っているため、韓国企業が日本に代わる調達先を見つけるのは困難となる可能性がある。

ある韓国メディアは、サムスンが半導体製造に使われる日本製の化学製品や材料約220種類全てについて、韓国または日本以外の外国製品で代替することを決定したと報道。しかしサムスン側は否定している。