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[上海 5日 ロイター] - 中国通信機大手、華為技術(ファーウェイ)は、独自開発した基本ソフト(OS)「鴻蒙(Hongmeng)」を搭載したスマートフォンの試験を進めており、年内に発売を開始する可能性がある。共産党機関紙の人民日報系の環球時報が4日明らかにした。

環球時報が複数の関係筋の話として伝えたところでは、販売価格は2000元(288ドル)前後に設定される。スマホ市場では最も低い価格帯になる。

ファーウェイ幹部は以前、鴻蒙はIoT向けのOSと説明し、スマホに利用する可能性には否定的だった。先週の上半期決算発表時には梁華会長が、モバイル端末向けのOSとしてはグーグルのアンドロイドを使うのが好ましいと発言していた。

ただ米政府が発動した規制措置により、ファーウェイはアンドロイドの利用が不確実になっている。トランプ大統領はファーウェイ向けの規制を和らげる意向を示唆したものの、その後具体的な方針は明らかになっていない。このまま規制が維持されれば、ファーウェイはアンドロイドの定期的なアップデートを受けられなくなる恐れが出てくる。