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多機能で懐ゲーが遊べる、一家に一台レベルの携帯機です。

携帯専用「Nintendo Switch Lite」の発表に、世界が湧いたのは記憶に新しいところですが……広大なネットの海では、スイッチみたいなエミュレーターPCが、資金募集を始めました。

それはRaspberry Pi CM3L内蔵の懐ゲー・エミュレーターでありながらも、HDMIからテレビに接続でき、マウスとキーボードを繋げばネットサーフィンやコーディングが出来る小型PCにもなってしまうスグレモノの「LYRA」。

現在は Kickstarter にて、目標額を大きく超える人気を博しています。






ジョイコンなど無線接続すれば、マルチプレイヤーで遊ぶこともできるようですね。最新ゲームがプレイできるわけではないものの、クラシック・ゲームを愛してやまない人たちならビビっと来るんじゃないでしょうか?

公式サイトによりますと、主なスペックはシングルボードコンピューターの「Broadcom BCM2837B0」と、プロセッサーに「ARM Cortex-A53」を使い、CPUは「1.4GHz 64-bit quad-core ARM Cortex-A53 CPU」、RAMは「1GB LPDDR2 SDRAM」、そしてメモリーは「16 GB Micro SD Card」を使用しているとのことです。

完成品と要組み立て品の2種類

「LYRA」にはふたつのモデルが用意されており、ひとつは箱から出してすぐ遊べるRTG(Ready-To-Go)。そしてもうひとつは自分で組み立てるDIY(Do-It-Yourself)となっています。DIYは15分ほどかけて、はんだ付けなど要らずにパーツを合体させていくだけのもの。携帯ゲーム機の中身がどうなっているのか見てみたい人にオススメとなっています。

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違いは簡単な組み立てをするかどうかなのですが、出資しようとするとDIYが約3万7700円なのに対して、RTGが約4万5800円とかなりの開きが見られます。ですが執筆時には、残り30日で296人から目標額およそ400万円を超える、670万円近い金額が集まっていました。

決して安いわけではないものの、多機能な面も踏まえると出しても良いかな、というお値段ですよね。そしてこれに惚れ込んだ人たちが、世界には今300人近くいるということになります。

実はこの「LYRA」を作ったCreoqodeは、以前に取り挙げた、イイ感じに怖い、プログラミングで操る顔面AIロボ「NOVA」を作った会社だったりします。その辺を統合すると、独特の視点とスタイリッシュさを持った会社という気がしてきますね。何となく期待できそうな気がします。